会社を辞めよう。石の上には3年も座れないと思います
はじめに
サラリーマンが、一度は先輩や上司からきく言葉が「石の上にも3年」という、ことわざではないかと思います。
この言葉を聞いて、3年は頑張らないと、毎日耐えに耐えている人もいるかと思います。
3年耐えて、本当に意味があるのか甚だ疑問です。
石の上にも3年の意味
超冷たい石の上でも、3年間も続けて座ればあったまるという意味だそうです。
これを仕事に引用して、
今はとても辛くても、入社後3年間とにかく我慢すれば、仕事や会社の雰囲気にも慣れてきて、仕事の要領や人間関係も構築できて、毎日の仕事も楽しくなる。
だから、辞めんな!という事に使われるのです。
昔から語りつがれてきているところに、このことわざの信憑性があります。
しかし…です。
本当に人が石の上に3年座れるのでしょうか? 本当に温まるのでしょうか?
実際に3年座る事を想像してみる
まず、3年石の上に座る事に挑戦してみるとします。
最初に我慢できなくなるのが、トイレ。
もう1時間ぐらいで、私は耐えられなくなります。
(そこは”おまる”で乗り越えたとします。)
次に、おしりが痛くなってきます。
固い石の上に長時間座るのですから、耐えられないぐらい痛くなるでしょう。
(そこは、低反発のクッションを持参し乗り越えます。)
次に、ご飯が食べたくなります。
(解決は簡単、スマホで、デリバリー注文します。)
次に、当然ですが眠たくなってきます。
幸い、とても家一軒ぐらい乗せれるぐらいの
大きな石の上です。
どこででも寝る事ができます。
そこは、キャンプ用のマットがあれば楽勝です。
ですが、残念ながら座っておかなければならないというルールがありますから、座って寝ます。
当然ですが、熟睡はできないため、次の日には寝不足になります。
まだまだ、頑張ったとします。
次に、お風呂に入りたくなりました。
何日もお風呂を我慢する必要があり、
体中が臭くなってきました。
そこで、座っている巨大な石を削って、お風呂を作れば良いかもしれません。
業者に頼んで湯沸かし器をつけ、露天風呂の完成です。
水道もこの際だから引いておきましょう。
これで座りながらでもお風呂に入れます。
次に、雨風が厳しい日がやってきたとします。
さすがに、雨風をしのぐ対策が必要です。
そこで、知り合いの建築家をラインで呼び出し、
立派な屋根を石の上にたててもらいます。
(もちろん床はすべて石です。)
次に季節が冬になってきました。
せっかく温めていた石の温度も冷えてしまいます。
もう耐えられません。人の力ではもう真冬に冷える石を温めることはできないのです。
現実的に3年も座ることはできないのです。
石が温まるなんて一瞬なのです。
石は人の力では温め続けることはできないのです。
それは季節の要因、昼と夜の要因、地面からの冷え、雨や雪など色んな自分以外の要因があります。
だから、時には石は温まるし、時にはすごく冷たくなります。
そんななか、石に座り続けるのは大変なことなのです。
あらためて石の上には
ある会社を辞めようと悩む社員が、先輩から言われました。
「まだ、1年も経ってないじゃないか、昔から、会社には最低3年いなさいと言われてるよね、石の上にも3年というだろう。3年いたら、会社にもなれ、人間関係にも慣れ、仕事も覚えるから、楽しくなるんだ。
今辞めるのはもったいないぞ。
せめて、3年は我慢しないと。」
と説得されます。
でも、石に3年も座り、ましてや温めることは難しいわけで・・・。
強い人なら我慢して耐えるでしょうが、そんな甲斐性もない。
だんだん追い詰められ、辛くなる毎日。
さあ、どう考える?
結論は、3年も会社に座る必要はない
確かに、私の経験でも3年いたら、仕事も覚えるし、楽しさもわかるのは事実です。
だからと言って、辛くなった会社に3年もいる必要はないと思います。
当然、退職すれば、履歴書には傷がつくことになります。
なかには、そういう事を気にする人もいるかと思います。
でも、時代は変わりました。
綺麗な履歴書のまま生きる時代ではないのです。
むしろ、色んな経験をし、広い視野を持つ人間が好まれる時代になりました。
ブラック企業に入ってしまい、そこから身を守るために辞めるのも常識となってきました。
私のようなIT業界に働くものは、身を守る手段として転職をします。
もちろん、転職しにくい業界も沢山あることも事実です
ですが、それでも嫌な会社に3年もいる必要はないと思います。
ただ、もう少し頑張れる、3年はやれそうと感じるなら、踏ん張ってみるのもありです。
ただ、言いたいのは、嫌なことから逃げるのは自然だという事。
私なんか、過去2回逃げの転職をしましたが、逆にそれで、ブラック企業を辞めれたし、ITの派遣業界のピラミッドからおさらばする事ができました。
もし、あのまま残っていたらと思うと、ゾッとします。
きっと不満ばかりの人生だったと思います。
必ずしも今の悪い事が、将来の悪い事とはならないのです。
よーく自分の心に聞いてみて、続けるか自分の意志で決めるのです。
後悔しないようにね。
最後に
石の上に現実的には3年座れないのに、なぜ、そのことわざを信じなければならないのでしょうか?
それが自分を勇気づけ、力づけるためであればいいです。
しかし、人をコントロールするための言葉なら、現実的に座れないので、
無視したらいいと思います。
そもそも、私なら石になんか座らないですけどね、ちゃんとしたイスやソファーに座ります。だって、痔になるでしょ。
人生何に座ろうが、その人の勝ってです。
会社も同じ、確かに迷惑はかけるけど、
かけちゃってもいいんじゃないかな?
座りたいところに座ろうよ。
やっぱり、私は固くて冷たい石の上に、3年は座れないと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。