面接で退職理由を前向き変換する(管理職失敗編)
はじめに
面接で退職理由はとっても大事です。
この言い方ひとつでは、
せっかくの自己分析や自己PR、企業分析の努力も
全て台無しになってしまいます。
さて、本日は管理職失敗編とうテーマですが。
退職の原因の中には、はじめての管理職で挫折するという
原因も存在します。
(ここでいう管理職は、課長以上と考えます)
今まで、プレイヤーとして一生懸命頑張って
会社に多大な業績を残した人が、
その実績をかわれて昇格するのはよくある事です。
ですが、中間管理職は
上からも下からも言われて
変な事務作業も膨大に増えるし、人のシフトなどの
計画も作らないといけないしと、
また、課内の人間関係も円滑にして・・・。
と、プレイヤーとしてやってきた時と全く違う仕事を
する事を求められるのです。
そういう中で、その仕事に耐えきれずに、休みがちになり、
平社員に戻るのもプライドが傷つくため退職というのは
案外多いものです。
退職理由(一例)
私は、〇〇貿易の営業企画課の課長をしておりましたが、
課長職に慣れる事ができずに、体調を崩し、退職届を出しました。
退職理由の考察
この言い方では、課長職ができないと言っているようなものです。
つまり管理職にはなりたくないと宣言しています。
でも、あなたがまた管理職に挑戦したいと思っているのであれば、
前向き変換が必要でしょう。
プレイヤーを望むとしても、もう少し工夫の余地があるでしょう。
~ 変換中 (管理職になりたい場合) ~
前向き変換①[管理職になりたい場合]
私は、〇〇貿易の営業企画課の課長をしておりました
企画プレゼンにより、沢山のお客様から称賛され実績をあげ
課長職に大抜擢されることになりました。
そこで、〇〇や●●の業務などを遂行してまいりましたが、
体調を崩し、会社に迷惑がかかると考えて退職をする事になりました。
解説①
少し、盛ってますが、実際には嘘はやめましょう。
自分がなぜ課長になったかの説明と、課長時代の功績をきちんと入れておきます。
そして、体を崩して退職したのは事実ですから、そこは素直に書いておきます。
(経歴書が休職中は空白期間になるので、嘘をついてもバレますし、
そこを別の理由にすり替える人もいますが、おすすめはしません)
ただ、会社の事を考えて、迷惑をかけないためにという前の会社への配慮を
きちんと入れておきます。
~ 変換中 (管理職になりたい場合) ~
前向き変換②[プレイヤーで頑張りたい場合]
私は、〇〇貿易の営業企画課の課長をしておりました
企画プレゼンにより、沢山のお客様から称賛され実績をあげ
課長職に大抜擢されることになりました。
そこで、自分なりに色んな施策をあげ実績を上げたりしましたが、
少し体調を崩したのを機に、やはり管理職としての立場ではなく、
一プレイヤーとして一生頑張りたいなと考えて、会社とも相談した結果
それは難しいという事で退職する事になりました。
解説②
まず、解説①と同じように、なぜ課長になったのかを説明します。
そこで自分がプレイヤーとして実績を上げたという事が強調できるでしょう。
そして、課長になって頑張ったけど、やっぱりプレイヤーとして頑張りたいという
決意が出来たという事を強調します。
そして体調を崩した事が、考えるきっかけ、決断のキッカケになったと強調します。
(もちろん、そう思ってなかった場合は言うべきではありません)
こういう風にプレイヤーとして頑張りたい、一生頑張るという気持ちと覚悟を
面接官に伝える事で、管理職失敗&欠勤という負なイメージを前向きに
変換する事ができます。
おわりに
同じ事実をいうのでも、言い回し、話の前後に何の話題をいれるかで
ずいぶん印象が変わるものです。
例え、休職期間があったとしても、頑張りたい姿勢、前向きな姿勢
管理職に失敗しても再起するという思いがあれば伝わるものです。
それを、退職理由に含めて、丁寧に、かつ思いを込めて言う事で、
面接官からの印象はガラリと変わり。
負のイメージを前向きなイメージに転換させることがあります。
まさに、人生は表裏一体、物事の悪いところは、